初代支部長の川村祐一郎先生、副支部長の四倉昭彦先生のリーダーシップにより、これまでに開催された3回の地方会は成功裏に終わり、北海道支部の基盤を構築されました。この基盤を引き継ぐよう、理事長より支部長を拝命しました。医師1年目から不整脈に興味をもち、本学会の皆様に育てていただきましたが、身に余る思いです。
カテーテルアブレーション、植込み型除細動器といった非薬物療法の普及とともに、不整脈診療は循環器を志す医療者のメジャーな分野のひとつになりました。また、心臓再同期療法、リードレスペースメーカ、刺激伝導系ペーシングのように新しい技術の開発はとどまるところを知らず、さらには遠隔モニタリングといった専門的な業務も生まれてきました。これらのすべては、医師と臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、看護師、CDRをはじめとするメディカルプロフェッショナルの方々との共同作業により、円滑に運用できるようになってきました。不整脈診療を安全かつ効率的に行うこと、また、この分野のさらなる発展には、多職種の方々との連携および新しい視点によるアイディアが必要と考えております。
支部活動では、身近な仲間とざっくばらんな議論を行えるのみならず、小回りが利くという利点があると思います。本学会の支部活動を通じて、これまで以上に医師と多職種の皆様との共同作業が強固になることは良質な医療に繋がります。どうぞご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
日本不整脈心電学会 北海道支部
支部長 横式 尚司
(市立札幌病院循環器内科)